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レッスン2 レモン

 前回のレモンは上手く描けたでしょうか。おそらく手順が分からずに苦労したことと思われますが、いかかでしたか?。本当は、デッサンをするために定まった手順というのは存在しません。しかし、初心者にはある程度の手順が分かっていた方がデッサンをしやすいというのも、また事実です。というわけで、今回は、デッサンを描き進めるときの手順を話しましょう。モチーフはレモンをもう一度使っても結構です。

1:
まず、紙の中央よりややうえにアタリをつけます。これはあまりこだわらずに、数秒で描きましょう。間違えたらすぐに描きなおします。大きさは、実際のものよりやや大きめにゆったりと配置します。

2:
形の変わり目を押さえ、面を取っていきます。この時点で、形の狂いを正確に直して下さい。形の変わり目とは、そこから面が変化してゆく、というポイント、もしくはラインのことを言います。これさえしっかりと把握できていれば、デッサンは完成していると言っても過言ではありません。

 

3:
形の変わり目とモチーフの立体を意識しながら、デッサンを詰めていきます。細かく描きながらも、全体感が狂わないように、ときどき大きく調子を取り直して下さい。へたの部分は特に良く観察して、精密に描くと、デッサンがしまって見えます。このような部分を「絵のみどころ」と言ったりもします。全体に手が行き届いたら終わりです。周りの紙の汚れたところをきれいに消して完成です。 

 

 できあがったら、前回描いたデッサンと見比べてみてください。2枚目にして、かなり上達したことに驚くはずです。この先も、だんだんと絵が上達して行くように是非、鉛筆をにぎってモチーフに向かい続けて見て下さい。絵を描くことは、あなたの人生を豊かにするでしょう。


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